BPS(一株当り純資産)とは
PBRを説明する前にまずは、BPSの説明になるのですが、BPSとは一株当たりの純資産(自己資本)のことです。
「純資産÷発行済株式数」で表されます。
自己資本とは、資産から負債を差し引いたものですので、その会社の純粋な資産といえる部分です。
BPSとは一株当たりの純資産を表しますので、その会社が解散した場合に株主に還元されるものであると考え、企業の解散価値と言われることもあります。
PBR(株価純資産倍率)とは
PBRとは、日本語では「株価純資産倍率」と表現されますが、簡単に言うと「現在の株価が、企業が保有している資産に対しどれぐらいの値段になっているのか」ということです。
「株価÷一株当り純資産」、「時価総額÷純資産」という式で表され、0.8倍や2.3倍といった言い方をします。PER(株価収益率)と同様にファンダメンタル投資では非常に重要な指標となります。
予想PBRと実績PBR
PERと同様にPBRも、予想と実績があり、予想PBRは今期の純資産予想値を元に算出したもので、実績PBRは、直近の決算における純資産の実績値を元に算出されたものです。
PBRは株式投資に有効な指標なのか
PBRが低いと言うことはPER同様、基本的には割安株と言うことになるのですが、1倍を割るような値で放置されている銘柄も少なくありません。PBRが1倍を切っていると言うことは、株を買い占めて解散させてしまえば利益が出ると言うことになります。
実際には、今の株価で発行済株式の全てを買い集める事は不可能なのですが、それぐらい安い株価と言うことです。しかし、低PBRの企業が買いなのかというと一概にそうとも言い切れません。
PBRとROEの関係
詳しくはROEのページで解説していますが、PBRは企業の成長性と大きく関係しています。ROEとは「純利益÷純資産」で表され、資本からどれだけの利益を生み出せているのかと言う数値です。
ROEが高い企業は資本を効率的に運用していると言えますので、株主に対する責任を果たしている優良企業と言われているのですが、注意しなければいけないのが、ROEは純資産が小さい場合、必然的に高くなるということです。
ということはROEが高い企業は純資産が少ない傾向が強く、純資産が少ないと言うことはPBRは高くなるということです。要するにPBRとROEは、言わば相反する指標とも言えるのです。
ROEとPBRどちらを優先するのかという事になるのですが、利益を多く上げているような成長企業の場合、PBRは高くなるのが一般的であると言う事を頭に入れておいた方が良いでしょう。
