EPS(一株当たり利益)とは
PERを説明する前にまずは、EPSの説明になるのですが、EPSとは一株当たりの税引後の最終利益のことです。
「当期純利益÷発行済株式数」で表されます。企業はそれぞれ規模が異なりますので、利益の大小でその企業が優良かどうかを判断する事はできません。
そこで一株あたりどれぐらいの利益を上げているのかを表す指標EPSが役に立ってくるのです。ただ、EPSが高ければそれだけで優秀な企業と言うわけではありません。企業価値を判断するためには、EPSと株価の関係を見なければなりません。そこで登場するのがPERです。
PER(株価収益率)とは
PERとは、日本語では「株価収益率」と表現されますが、簡単に言うと「現在の株価が今の利益の何年分に相当するのか(何年後の利益まで織り込んだ株価になっているのか)」を表す指標です。
「株価÷EPS」または「時価総額÷当期純利益」という式で表され、10倍や12倍といった言い方をします。
予想PERと実績PER
PERには、予想PERと実績PERがあり、予想PERとは今期の利益予想値を元に算出したもので、実績PERとは、直近の決算における利益の実績値を元に算出されたものです。
株は基本的に将来の業績を予想して買うものですので、一般的にPERと言った場合、予想PERが用いられます。
PERは株式投資に有効な指標なのか
基本的にPERが低いと言うことは割安株で、高いと言う事は割高株ということになるのですが、PERが低ければお買い得なのかというとそうではありません。
PERは業種によって大きく数値が異なります。全く違う業種の企業のPERを比較して割安とか割高とか言うのは意味がありません。また、成長性の高い企業は高PERになることも珍しくありません。特に新興市場においては50倍を超えるような高いPERで売買されている銘柄もあります。
PERは今でも有効なファンダメンタル指標ではあるのですが、PERだけを見て企業の良し悪しを判断するのはやめた方が良いでしょう。
極端に数値が大きい(小さい)場合
PERは証券会社の売買ツールなどで簡単に確認できますが、数値が数百倍となっている場合も少なくありません。数値が極端に大きいという事は、株価に対し利益が小さいと言うことになるのですが、これは、企業が赤字から黒字転換した場合などに多く見られます。
赤字から黒字になったからと言って、直ぐに以前と同じぐらいの利益を上げられるとは限らず、その場合にはPERが異常に高い数値となります。そういった場合には、会社四季報などに掲載されている来期以降の利益予想を元に計算してみましょう。
PERが極端に小さい数値の場合は、割安と言える場合もあるのですが、PERが低いまま放置されているような企業は、全く成長性を見込めないと言う事を表している場合もありますので、前期や前々期との比較をしてみるのも良いでしょう。
