信用売りとは

信用売りとは、投資家が証券会社より株式を借り入れ、それを市場で売却することです。ショートとも呼ばれています。

売却代金は証券会社が管理し、定められた期限内に同じ銘柄の買い戻しを行うことで決済します。

売却時と買い戻し時の代金の差額が利益(損失)となります。株式売却時より株価が下がっていれば利益が得られ、株価がゼロ円(無価値)になった際に最大となります。

逆に株価が上昇した場合には、株価に上限はない分けですから、損失にも限度がないことになります。

借り入れようとする株式が少なく、証券会社が株券を調達する際にコストがかかるときがには、「逆日歩(ぎゃくひぶ)」という費用が発生します。

信用売りの仕組み

株初心者の方には、信用売りの仕組みがわかりづらいと思いますので、具体的な数字を出して説明します。

  1. A株2,000株を1,000円で信用売り
  2. 後日、A株2,000株を900円で買い戻し

この場合、200万円分の株式を売って、後日180万円で買い戻していますので、差額の20万円が利益となります。

現物買いや信用買いの場合、1,000円で買った株が1万円になれば、購入資金の約10倍もの利益を得る事になりますが、信用売りの場合、1万円で売った株が1,000円になっても資金の10倍の利益を得ることにはなりません。

上記の場合、利益額としては同じ9,000円となりますが、信用買いは、1,000円の資金で9,000円の利益を得て、信用売りは1万円の資金で9,000円の利益を得たことになります。

よって信用売りでは、資金の2倍以上の利益を得ることはできないと言うことになり、信用売りで大きく儲けるには、それだけ大きな資金が必要になるという事になります。

信用売り残

信用売り残とは、投資家が信用売りしている株(残高)のことです。証券取引所が毎週一回発表しており、日経新聞などに掲載されています。信用売り残は、将来の買い圧力になることから、その動向が注目されます。

日証金の信用売り残高は、日証金が指定した貸借銘柄において、毎日発表されており、翌日の日経新聞に掲載されます。また、各証券会社の投資ツールの信用データとして、毎晩19:00頃に更新されます。

信用残高

上図は、 SBI証券 の投資情報ツールHYPER SBIの画像で、日証金の信用取引残高を表示したものです。赤枠内が、信用売りの売買状況を表しています。

信用売り残が積み上がると、買い圧力が膨らんでいると解釈されますが、機関投資家などは、信用売りと同時に現物買いを行っていることも多く、売り残が増えているからと言って、必ずしも近い将来株価が上がるとは限りません。

空売りとは

空売りとは、信用売りの事ですが、一般的には、我々個人投資家が行なう信用売りではなく、機関投資家や証券会社が行う信用売りの事を指す場合が多いです。

機関投資家は、個人投資家が信用売りできないような銘柄でも、大株主などから株式を借り受けることが可能です。また、証券会社は、実質どの銘柄でも空売りできると言われています。

2008年11月以降、空売り規制の強化に伴う金融商品取引法施行令の一部改正に伴い、一定量以上の空売りを行なった者は、証券取引所にその旨届け出る個人投資家とが義務付けられています。

東京証券取引所の「空売りの残高に関する情報」で当日の空売り状況が確認できますが、PDF形式で公表されるため、大変確認しづらいものとなっています。

(空売りさんいらっしゃいというサイトでは、証券コードから空売りの状況が確認できるようです。)

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