裁定取引

裁定取引とは、現物と先物などの金利差や価格差を利用した売買を行い、利鞘を稼ぐ取引のことです。

広義では、同じ商品が別の市場で異なる価格で取引されている物を、割安な市場で買い、割高な市場で売る事も裁定取引と言われます。

株式市場で言われる裁定取引とは、日経平均に採用されている銘柄の現物取引と日経平均先物を対象にした取引のことです。

日経平均株価から日経平均先物の理論価格を算出し、日経平均先物に実際についている価格が理論価格を上回っている場合には先物を売り現物を買います。

先物価格が理論価格を下回っている場合には先物を買い現物を売るという形になります。先物価格が理論価格にサヤ寄せした時に反対売買すれば利益となります。

裁定取引の一例

Aと言う商品の現物取引と先物取引を用いた裁定取引の例を紹介しておきます。商品Aの現物価格が100円、3ヶ月先の先物価格が150円だったと仮定します。

裁定取引では現物と先物のうち、安い方を買って高い方を売る分けですから、上記の例の場合には現物を買って先物を売ることになります。

3ヶ月後の価格が160円になっていた場合、

現物買い取引 : 100円 ⇒ 160円 = +60円
先物売り取引 : 150円 ⇒ 160円 = -10円
計 : 50円の利益

3ヵ月後に価格が80円になっていた場合、

現物買い取引 : 100円 ⇒ 80円 = -20円
先物売り取引 : 150円 ⇒ 80円 = +70円
計 : 50円の利益

このように、裁定取引を行う事により、価格の値上がり、値下がりに関係なくノーリスクで利益を得ることが可能となります。

ただ、現物と3ヶ月先物との差が1.5倍もあり、実際に3ヵ月後に価格が1.6倍になったという極端な例ですので、実際にはこのような大きな利益にはなら無い事がほとんどです。

また、株式で行う裁定取引の場合、日経平均現物というものは存在しませんので、購入した銘柄によっては利益が出ない場合も当然あります。日経平均採用全255銘柄を購入し、日経225先物を売れば・・・

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