夜間取引(PTS)

夜間取引とは、取引所が終了した後にも株式取引ができる私設取引システムのことで、PTS(proprietary trading system)とも呼ばれています。

私設という名前が付いているように、証券取引所を介さずに売買が行われる為、証券会社によっては利用できない所もあります。

ただSBI、マネックス、楽天、カブドットコムなど多くのインターネット証券がPTSを開設していますし、今後参加する証券会社も増えると思います。

日本ではまだ馴染みがなく、利用している投資家も少ないのですが、アメリカでは1960年代から始まっており、認知度も高くなっています。

  PTS

上図は SBI証券 のホームページから見られるPTSの取引画面です。基本的にはザラ場中に確認できる板と変わりはありません。ザラ場に購入した銘柄をPTSで売ることも可能ですが、PTSは現物取引のみで信用取引はできません。

また、PTSで行われた株式売買は、翌日に約定したのと同じ扱いとなりますので、配当銘柄や株主優待銘柄の権利を取得するために、権利取最終日のPTSで購入しても権利は取得できません。

PTSの特長

ヨーロッパやニューヨークの市況を見ながらの売買

日本市場は前日のヨーロッパ(イギリス・フランス・スペインなど)市場やニューヨーク市場の株価の影響をモロに受けます。17:00よりヨーロッパ各国の取引が開始され、20:30よりニューヨーク市場が開きます。(海外の市場はサマータイムを導入しているため、季節により取引時間が異なります。)

PTSは23:59まで取引が可能ですので、ザラ場中には見られない海外市場の状況を見ながら売買を行うことができるのが特長です。

参加者は個人投資家

PTSで売買を行っているほとんどは個人投資家です。さらに、参加している人は投資家の中でもごく一部ですので、少ない資金でも大きな変動を見せることもしばしばです。

大口の投資家は参加していない事から、PTSで付けた株価が翌営業日の株価に近い値段になるとは限りません。悪材料が出たような銘柄で、PTSではその日の終値よりも少し低い値段で売買が成立しているような場合でも、翌営業日は場中に寄り付かずストップ安になることも珍しくありません。(逆にプラスで始まることもあります。)

PTSはあくまで補助的な取引システムという位置づけで、捉えておいた方が良いでしょう。ただ、保有株がその日決算発表を控えているような場合には、現物株で保有しておいて、夕方の発表で悪材料が出た場合には、PTSで売るという方法もあります。

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